2012年九州旅行記(4) 長崎→高千穂

九州旅行三日目。
僕としては、今回の旅行の中で一番スケジュールがタイトで、そして思い返すと一番楽しい一日だった。ロードムービーのように、見たことのない土地をさすらう感じ。

移動日の朝、早起きして、施設の開放と共に飛び込んで観光することを、僕たちは「真実の口スタイル」と呼んでいる。ローマでやったから。これからは「出島方式」とも呼ぶことになるのかもしれないけど。朝食は前泊のドーミーインが圧勝。あれはビジネスホテルとしてはかなり特殊な部類なんだろう。

路面電車に揺られて出島へ。8時から1時間かけて見学。明治時代に周囲を埋め立てられていたという。本当にもったいない。

ホテルに戻ってチェックアウトし、FITを駆って次の宿泊地高千穂を目指す。一般道を通って雲仙温泉を見学。大叫喚地獄で湯煙に巻かれてふたりとも大興奮。
雲仙温泉から海と普賢岳を眺めながらドライブ。島原外港で30分後に出発するオーシャンアローに乗船。船旅はナポリ以来だ。カモメにエサをやると近寄ってくるので、写真を撮ったりして、乗船時間30分はあっという間に過ぎていった。

熊本では熊本城、水前寺成就園を見学。お昼ご飯を食べ損なったのでコンビニで買ったおにぎりを食べ、高千穂を目指す。「10kmオーバーは初心者、20kmオーバーで一人前、30kmオーバーで男前、40kmオーバーで犯罪者」なんて軽口を叩きながら、阿蘇山の外周を少しかすめ、ホテル高千穂に到着。国民宿舎だけど、元かんぽの宿だけあってファシリティは立派。畳が新しいと更に良し。連休後でガラガラに空いていた分、丁寧に接客してもらった。晩ご飯の薬味に添えられた"日向夏胡椒"は柚子胡椒とは異なるおいしさで、お土産に買い求めた。

食後、ホテルのヴァンで高千穂神社に送っていただき、観光神楽を見学。神楽というと神事と思い込んでいた僕の思い込みを覆す内容だった。神様に楽しんでもらうための踊りは、楽しく、素朴な野卑さがあって、とてもおおらかだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿